横浜の氷川丸と有明のゴッホ展。芸術と中華の週末

国内旅行

週末は横浜と有明へ。

そもそものきっかけは妻の一言だった。

9月のシンガポール旅行で、ホテルの窓から海峡を行き交うタンカーを眺めて以来、どうやら船に興味を持ったらしい。確かに、あれだけ巨大な船が次々と行き交う光景はなかなか壮観だった。

そんな妻が、今度は横浜の氷川丸を見に行きたいと言い出した。

横浜か。それなら久しぶりに中華街で美味しいものでも食べようということで、土曜日は横浜へ。

まずはローズホテル横浜の1階にある重慶飯店新館でランチ。

ここは何度か利用しているが、落ち着いた雰囲気でゆっくり食事ができるのがいい。

いつものコースにするつもりだったが、67周年記念コースというものを見つけたので、今回はそちらを注文。

これが大正解だった。

名物の麻婆豆腐はもちろん、卵チャーハンが実に美味しい。エビチリもエビマヨも絶品で、久しぶりに中華料理を堪能した。

やっぱり重慶飯店はいい。

ちなみに出口近くのお土産コーナーに並ぶ饅頭や月餅もおすすめ。ここのお菓子は美味しいのだ。

食事をすると駐車場が2時間無料になるそうで、これは知らなかった。次回は車で来るのもいいかもしれない。

さて、お腹もいっぱいになったところで山下公園へ。

お目当ての氷川丸だ。

1930年に竣工した氷川丸は、戦前には太平洋を横断する豪華客船として活躍し、戦争中は病院船にもなったという、なかなか数奇な運命をたどった船だ。

船内に入ってみると、これが思っていた以上に面白い。

一等食堂や客室、船長室など、当時の雰囲気がよく残されている。

特に一等食堂の優雅なこと。

飛行機でひとっ飛びの現代とは違い、何日もかけて海を渡る船旅。時間もお金もたっぷり使った、なんとも贅沢な時代だったのだろう。

船内を歩いていると、昔見たエルキュール・ポアロのドラマを思い出した。

あの独特のインテリアや、どこか重厚で優雅な空気。まるでドラマの舞台に入り込んだような気分になる。

こういう古いものがきちんと残されているのは、いいものだ。

妻はというと、デッキから横浜港を眺めてご満悦。

どうやら船への興味は、まだしばらく続きそうだ。

その後は横浜公園のあたりをぶらぶら歩いて帰路へ。

あいにく途中から雨になってしまったが、美味しい中華を食べて、古い客船を見学して、なかなか充実した土曜日だった。

そして翌日の日曜日は有明へ。

義弟がデジタルアートのチケットをくれたので、せっかくだから見に行こうということになった。

まずはランチ。

会場のあるビルに入っている堀口珈琲にしてみた。

フランスのカフェを思わせる店内は、オーバカナルをもう少し都会的にしたような雰囲気。

注文したのはポルチーニのクリームスープとキッシュ。

ポルチーニの香りがなかなかよく、キッシュもチーズがしっかり効いていて美味しい。

ただし、量はめっちゃ少ない(笑)。

まあ、こういうお店だから仕方ない。

食後はいよいよ「RÊVE DES LUMIÈRES(光の夢)」へ。

今年、有明にオープンしたTOKYO DREAM PARKの8階にある施設で、パリのアトリエ・デ・リュミエールの流れをくむ没入型のデジタルアートだ。

100台以上のプロジェクターを使って、壁から床まで映像を映し出すという、なかなか大がかりなもの。

今回のプログラムはゴッホとガウディ。

会場に入ると、巨大なひまわりが壁いっぱいに広がり、次々とゴッホの世界が現れる。

続くガウディも実に鮮やか。

色彩豊かなモザイク模様が床にまで流れ込み、会場全体が動いているような不思議な感覚だ。

いやあ、これはすごい。

映像も音響も素晴らしく、普通の美術館では味わえない体験だった。

もっとも、これだけ派手な映像をずっと見ていると、少々疲れてくるのも事実。

歳のせいだろうか(笑)。

そういえば入り口にヨガマットが置いてあった。

最初は何に使うのだろうと思ったが、どうやら床に寝そべって鑑賞してもよかったらしい。

なるほど、それならずいぶん楽だっただろう。

気づくのが遅かった。

そんなわけで、土曜日は横浜で昔の豪華客船、日曜日は有明で最先端のデジタルアート。

ずいぶん違うものを見て回った週末になった。

最近は、どこかへ出かけても予定を詰め込むことが少なくなった。

美味しいものを食べて、興味のあるものを見て、少し散歩して帰る。

若い頃なら、それだけでは物足りなかったかもしれない。

でも今は、こういう週末がなかなか気に入っている。

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