金曜の夜から始まる鴨川|舟よしの大定食と、海辺で過ごす土曜日

夜明けを迎える鴨川の海岸 国内旅行

金曜日の夜、鴨川に着いた。

週末の旅は、土曜日の朝から始まるものではない。

仕事を終え、車を走らせ、いつもとは違う部屋の窓から夜の街を眺めた瞬間から、もう休みは始まっている。

金曜日の夜に到着した鴨川の街と海

窓の外には、鴨川の灯りと暗い海。

翌朝のことは、まだ何も決めなくていい。

夜明けの海を眺める

翌朝、空が明るくなり始めるころに目が覚めた。

淡い青の空に、少しずつ橙色が混ざっていく。

海岸線がゆっくり姿を現し、眠っていた街にも朝が来る。

特別な予定がなくても、旅先で見る朝の海は、それだけで早起きした甲斐がある。

海を眺めながら、今日は何をしようかと考える。

そんな時間から、土曜日が始まった。

10時15分、すでに五組待ち

お昼は、以前から気になっていた定食屋「舟よし」へ。

鴨川の定食屋、舟よしの入口

到着したのは10時15分。

少し早すぎるくらいだと思っていたが、すでに五組ほどが待っていた。

店先に名前を書き、順番を待つ。

ようやく中へ案内されてからも、料理が出てくるまで小一時間。

けれど、不思議と心配にはならなかった。

舟よしには、五種類もの味噌汁が用意されていて、自由におかわりができる。

魚の出汁が利いた舟よしの味噌汁

大きく切られた大根やニンジン、魚のつみれ。

魚の出汁がしっかり利いていて、これが旨い。

料理を待っているというより、味噌汁を楽しんでいるうちに時間が過ぎていく。

この味噌汁だけでも、舟よしを訪れる理由になると思う。

写真に収まりきらないマグロの頭煮

そして運ばれてきた料理を見て、言葉を失った。

刺身、ご飯、アジフライ。

その横には、皿からはみ出しそうなマグロの頭煮が置かれている。

皿からはみ出しそうな舟よしの巨大なマグロの頭煮

「頭煮」という名前から想像していたものより、はるかに大きい。

二人で食べても、どこから手をつければいいのか迷うほどだ。

身をほぐしても、ほぐしても、まだ出てくる。

味はしっかり染みていて、脂の乗った部分も旨い。

けれど、とにかく量が減らない。

結局、食べきることはできなかった。

食べ物を残すのは心苦しいけれど、あの大きさを前にすると、これはもう仕方がない。

舟よしの「ボリュームがすごい」という評判を、目の前の一皿で思い知らされた。

食卓は、すでに戦いのあと

本当なら、料理がすべて並んだところで、きれいな写真を一枚撮るはずだった。

でも、初めて見る舟よしのボリュームに圧倒され、撮影のことなどすっかり忘れて食べ始めてしまった。

気づいたときには、マグロの頭煮には箸が入り、アジフライも食べかけ。

刺身の皿にも、すでに空いた場所ができていた。

食卓は、すっかり戦いのあとだった。

だから今回は、いわゆる「映える料理写真」はない。

でも、きれいに整った一枚より、夢中で食べてしまった食卓のほうが、舟よしのすごさを正直に伝えている気もする。

写真に収まりきらなかったというより、こちらの気持ちが料理の大きさに追いつかなかった。

初めての舟よしは、それくらい圧倒的だった。

食後は鴨川シーサイドベースへ

舟よしを出たあとは、鴨川シーサイドベースへ。

鴨川シーサイドベースのカフェで飲む冷たい飲み物

海の近くのカフェで、冷たい飲み物をゆっくり飲む。

さっきまで満席の定食屋で魚と格闘していたのに、今度は明るい空を眺めながら、何もしない時間を過ごしている。

お腹はいっぱい。

急いで次へ行く必要もない。

この振れ幅も、休日らしくていい。

部屋に戻り、何もしない

カフェを出たあとは、部屋へ戻った。

まだ一日は終わっていない。

けれど、もう十分に出かけた気もする。

金曜の夜に着き、夜明けの海を眺め、舟よしでお腹いっぱいになり、海辺のカフェでひと休み。

そして今は、部屋でゆったりしている。

遠くまで行くことだけが旅ではない。

食べて、眺めて、戻って休む。

いい休日のスタートだ。

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